今回の記事では登山をする時に知っておくと便利な計算式を紹介します。
この計算式を覚えておけば、「水が足りない!」、「思ったよりも寒かった!」というトラブルを未然に防げます。
この記事を読むと
- 山頂の気温は何度下がる?
- 必要な水分量は?
- 適切なペースは?
という悩みを解決できます。
山頂の気温はどれぐらい?
山頂の気温は「YAMAP」や「天気と暮らす」、「ヤマテン」などのサービスですぐに分かるようになってきました。
ですが「見ていたのは麓の気温だった!」なんてことありませんか?
山頂の気温は計算でざっくり分かるんです。
標高が100m上がると気温は約0.6度下がります。
それを計算式で表したのが、こちらです。
(山の標高×0.6)÷100
例えば標高3,776mの富士山と、海抜0mの海辺の街の気温はどれぐらい違うか計算してみましょう。
海辺の街が気温30度だった場合、富士山の気温は
(3,776m×0.6)÷100=約23度下がります。
海抜0mの海辺の街と比べて23度の差があるので、30度-23度=7度が富士山頂の気温です。
風のあるなしや、晴れか雨かでも体感の気温は変わりますが、ざっくりとした気温がこれで求められます。
「この気温の時に自分は街でどんな服装をしているだろう?」と考えて防寒着を用意すれば、寒さを防げるでしょう。
どれぐらいの水が必要?
暑くなってくる季節、「水が足りなくなると不安だから、たくさん持って行く」という方も多いでしょう。
ですが結果的に「足りなかった!」、「結局いつも飲みきれない」という経験はありませんか?
登山中に必要な水分量も計算で目安が分かります。
自分に必要な水分量の計算式がこちらです。
(自分の体重+荷物の重さ)×5ml×行動時間
例えば体重60kgの人が5kgのザックを背負って、5時間の行程を歩く場合に必要な水分量はこのようになります。
(60kg+5kg)×5ml×5時間=1,625ml=1.6リットル
これはあくまでも目安です。
なので発汗量が多い人は1.6リットルよりも多めに持って行く方が多いですし、真夏の低山で気温が35度を超えるような場合も多めに持って行くのが無難です。
この計算式で出た数値を下限として、水を持って行くようにしましょう。
ちなみにまったく同じ計算式で必要なカロリーも求められます。
(自分の体重+荷物の重さ)×5kcal×行動時間
持って行く行動食の目安にしてください。
どれぐらいのペースで歩けばいい?
登山中ついついオーバーペースになってしまって、息が切れてしまうことありませんか?
軽く息が上がるぐらいのペースを保てれば、バテにくく長く歩くことができます。
そのためには脈拍を意識しましょう。
適切なペースを保つ脈拍の計算式がこちらです。
(220-年齢)×0.75
例えば40歳の方の場合、(220-40)×0.75=135の脈になるペースに合わせて歩きましょう。
会話が楽しめるペースを保てばOKです。
山に行く前に計算して使ってみよう!
絶対に知っておくべき登山で使える計算式を3つ紹介しました。
山頂の気温も、必要な水分・カロリー量も、ペースもこれで目安が分かります。
目安が分かっていれば、用意する時に迷うことも減るでしょう。
ぜひ次の登山の準備段階でチェックしてみてください。